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金利がポイント? 繰り上げ返済のメリットとデメリット

金利がポイント? 繰り上げ返済のメリットとデメリット

金利がポイント? 繰り上げ返済のメリットとデメリット

住宅ローンの早期返済に繋がる「繰り上げ返済」。一見は資金に余裕が出来たらどんどん活用していきたい制度に思えますが、実はデメリットも存在します。

そこで、この繰り上げ返済のメリット・デメリットについてご紹介していきます。

1.繰り上げ返済とは

繰り上げ返済とは、月々の返済とは別にローンの一部を返済する制度を指します。
通常の返済では返済額に利息分が含まれますが、繰り上げ返済の場合は、返済分が全て元金の返済に充てられるため、よりスムーズにローンの返済を行う事ができます。

イメージとしては、例えば50万円臨時収入が入って資金に余裕ができたのでその50万円を繰り上げ返済に充てる、そうすると50万円分元金が減りローン返済が早まるといった形になります(期間短縮型のイメージ)。

2.繰り上げ返済のメリット

繰り上げ返済には、「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類があり、それぞれでメリットが変わってきます。

・期間短縮型のメリット
期間短縮型の場合、繰り上げ返済を行う事でローンの返済期間を縮める事ができます。
また返済期間が短くなる事によりその後の利息も減るため、総返済費用も減らせるメリットもあります。
このため、とにかく早くローンを終わらせたい、利息を少なくしたいといった方向けです。

・返済額軽減型のメリット
返済額軽減型の場合、繰り上げ返済を行う事で月々の返済額を減らす事ができます。
ただし返済額軽減型の場合、総返済費用は変わらない(減らない)のが一般的です。

このため、今はお金があるけれど将来的に厳しくなりそうで、以降の返済額を予定より減らしたい方向けです。

3.繰り上げ返済のデメリット

繰り上げ返済のデメリットは金利です。繰上げ返済を行うと、その度に返済プランがリセットされ再度その時点の金利で再計算される形となります。
(金利が固定される5年ルールがある場合でも、強制的にリセットされます。)このため、金利が高い時期に繰り上げ返済を行うと、これまでより金利分の返済額が増えてしまう事があります。
この点がデメリットとなってきます。

ただし、金利が低い時期であればその分返済額を減らせますので、逆に言えばメリットとも言えます。
タイミングが重要といった感じでしょうか。

4.繰り上げ返済の注意点

繰り上げ返済の注意点

日本人はローンを嫌う傾向がありますので繰り上げ返済を一度行うと癖になり、お金が溜まったらすぐさま繰り上げ返済に充てるという方が多いようです。
ですが繰り上げ返済を行ってもすぐにローンが終わるという訳でもありません。
こうした事を繰り返すと、いざという時に手持ちの資金が無く、かつ月々のローン支払いにも悩まされ、八方塞がりになる事があります。
このため、繰り上げ返済は、余裕を持ち計画的に行っていく事が大切です。

以上のように繰り上げ返済にはメリットとデメリットがあります。
宝くじなどで莫大な臨時収入を得た時などはまた話が変わってきますが、そうでなければ資金の余裕を考えながら計画的に進めていく事が大切です。